・自分や家族の家は安全な床環境かな?
・家の中で転ばないようにする工夫って何がある?
・家の中で転びやすい場所ってどこだろう?
高齢者の転倒は、重大な事故や障害の原因になることが多く、予防することが重要です。
転倒の多くは、自宅で起こります。特に、床の環境が転倒しやすい要因になっていることは多いです。
滑りやすい床、段差のある床、敷物のある床、物のある床、暗い床などは、
高齢者の足元を不安定にし、バランスを崩しやすくします。
そこでこのブログでは、転倒しない床作りの具体的な対策や改善方法をお伝えします。
対策を実践することで、自宅での転倒のリスクを減らし、安全で快適な生活を送ることができます。
ぜひ、参考にしてみてください。
転倒しやすい床5選と対策
高齢者が自宅で転倒しやすい床の環境については、以下の5つが挙げられます。
ご自身や、ご家族の家をイメージしながら読んでみてください。
滑りやすい床
濡れた床やつるつるした床材は足をすべらせやすく、転倒の危険性が高まります。
まず、浴室や洗面所が思い浮かぶと思いますが、雨の日の玄関や床の拭き掃除後なども危険です。
対策
- 水を拭き取り床を乾かす。
- すべり止めマットを敷く。
- すべりにくい床材変更する。
- フロアコーティングをほどこす。
などがあります。
滑りにくい床は、転倒のリスクを減らすだけでなく、掃除や手入れもしやすくなります。
段差のある床
玄関や階段などの段差は、つまずきやすく、バランスを崩しやすい場所です。
思いのほか足が上がっていなかったり、モノも持っていて段差を見落としたりすることがあります。
住み慣れた自宅でも、段差は転倒の危険が大きい場所です。
対策
- フロアコーティングをほどこす。
- 手すりになるものを置く。
- 高い段差は踏み台を置き、段差を分ける。
- スロープを使用して段差の上り下りをしない。
- 蛍光テープを貼り、段差を目立たせる。
などの対策をとることで転倒予防ができます。
また、あまり知られていませんが、
- 床とカーペットの段差
- 床と玄関マットやバスマットの段差
- 廊下とドアの段差
などの小さい段差での転倒も多いです!!
そのため、
カーペットやマットなど使用は辞めるようにお話させていただくことも多いです。
敷物のある床
段差のある床でも出てきた、カーペットやマット類はやはり転倒の危険を高めます。
カーペットやこたつ布団、玄関マットなどの敷物は、めくれたりずれたりして足をひっかけやすい場所です。
冬のこたつに、夏のゴザなど四季に応じて使う敷物を変えている方も多いかと思います。
対策
- なるべく敷物の使用は控える。(掛物の枚数を見直す)
- 敷物の下に滑り止めを敷き、すべらない様にする。
- 敷物の端を固定し動かないようにする。
などの対策をとることをお奨めします。
床に物が置いてある床
床をパッと見たときに物をまたいだり、よけたりせず行き来ができるでしょうか?
電気コードや新聞、雑誌、郵便物などの物が置きっぱなしになっていると、転倒の危険が高まります。
床に置いてあることで、
大股で歩きバランスを崩したり、足に引っかかる、上に乗ってすべる、などの原因になります。
対策
- 床には直接ものを置かない
- コードは壁に沿わせて固定する
- 収納場所を確保する
などの対策をとり、安全な導線を確保しましょう。
暗い床
足元が暗いと、住み慣れた家でも床の状態や段差が見えにくく、転倒しやすくなります。
夜のトイレでの行き来で転倒される方も多いです。
対策
- 人感センサー付きのライトを使用し、自動で足元を照らす。
- 夜間の移動時には懐中電灯を使用する。
- 目にやさしい色の床材する。
などの対策がをとることで、安全に移動できます。
まとめ
以上、5つの転倒しやすい床の紹介と対策を紹介してきました。
転倒は高齢者にとって重大な事故や障害の原因になることが多いので、予防することが大切です。
その多くは自宅で起こると言われており、自宅の環境を整えることは重要になります。
安心して長くおうちで生活できるよう、今回ご紹介した内容を参考にしていただければと思います。