【高齢者の寝具】布団よりベッドお勧めする3つの理由

【高齢者の寝具】布団よりベッドお勧めする3つの理由

・最近、足が弱くなって床からの立ち座りが大変になってきた。

・膝や足首の曲げ伸ばしで痛みがある。

・夜中のトイレに行く時にすぐ歩き出せない。

年齢を重ねると、関節が固く硬くなることで痛みが出ることが増えます。

運動量の低下から筋力が落ち、動きにくさを感じる方も多いです。



布団が日本の寝具の代表的なものとして親しまれていますが、実は布団からの立ち座りは足腰に負担が大きい動作なのです。

私は安全な自宅環境を提案するとき、多くの場合寝具には布団よりベッドを勧めています

それは、ベッドは高齢者にとって身体の負担が少なく、安全で快適に睡眠がとれる環境だからです。


この記事では、【高齢者には寝具にベッドをおすすめする理由5つ】について解説します。

高齢者の寝具にベッドをおすすめする理由3つ

1.立ち上がりやすい

ベッドは床からの高さがあるため、足腰の弱っている高齢者でも楽に立つことができます。

スムーズに、歩く準備の態勢になれるので動き出しもあせらなくなります。

特に、夜中のトイレに行く時は転倒に要注意!

動きのにぶさと、気持ちのあせりもあるので動き出しやすさは大切です。

2.ホコリを吸い込みにくい

布団は床に敷くため、空気中のホコリを吸い込みやすく、風邪や感染症のリスクが高まります

実は、ほこりの中には綿や毛だけでなく、ダニの死骸やカビの胞子などが含まれているのです。

咳やくしゃみ、かゆみ等のアレルギーを引き起こすこともあります。

一方、ベッドは床からの高さがあるため、ホコリの吸い込む量を減らすことができます。

3.暖かく眠れる

ベッドには高さがあるため、流れてくる空気の暖かさを十分に感じることができます。

湿気がこもりがちな夏も、ベッドの下を空気が通り抜けるように工夫すれば、快適に過ごすことができます。

具体的には、

・部屋を換気する。

・エアコンの除湿機能を使う。

月に1回マットレスを立て掛けて干す

・マットレスの裏表、上下を定期的に変えて使用する。    

・シーツとマットレスの間に除湿マットを敷く。

・ベッドを壁や窓から離れたところに置く。 

等の対処法があります。

ベッドを選ぶときのポイント

1.ベッドの高さは足がつくくらい

べッドは布団に比べ高さがあるので、転落でのケガには注意が必要です。

座ったときに足の裏が床につく高さのものを選びましょう。

2.マットレスは硬めを選ぶ

柔らかいマットレスは身体が沈み込み、寝返りや起き上がりがしずらくなります。

また、座面が安定せず足に力が入りにくく、立ち上がる時のフラつき・転倒に繋がることもあります。

腰への負担も大きくなり、腰痛が出てくることも。

マットレスを選ぶ際には、寝心地に加え寝返りや立ち座りもしてみてください。

最後に

加齢に伴う身体の変化は、誰にでも起こります。

睡眠時間は徐々に短くなり、夜間のトイレ回数は増加する傾向があります。

寝具の寝心地はもちろん、夜中に安心して動きだせるものを選ぶ視点を持ってみてください。