【地域包括支援センターは地域の介護予防支援の窓口】

【地域包括支援センターは地域の介護予防支援の窓口】
  • 地域包括支援センターってどんなことができる場所?
  • どのような人が利用できる?
  • 自分の住んでる地域ではどこにあるのかな?

”地域包括支援センター”と聞いて、どんな施設を思い浮かべるでしょうか。

高齢者や障害者のための機関? 介護の相談窓口? 実は、全て正解です。

地域包括支援センターは、高齢者や障害者、その家族が地域で自立して生活する支援をする行政機関です。

具体的にどのような活動を行っているのか、どのように利用すれば良いのかを知らない方も多いと思います。

この記事では、初めて聞いた方でもどんな施設なのか分かりやすく解説します。

地域包括支援センターとは?

地域包括支援センターは、地域の高齢者や障害者、その家族が安心して地域で生活できるようにサポートを行う公的機関です。

介護保険制度の一部として全国に5431か所あり、各市区町村が中心となって設置・運営しています。

運営主体については、地域の実情やニーズに応じて各自治体や、自治体から委託された社会福祉法人、社会福祉協議会、民間企業、NPOなどが運営していることもあります。

OTみどり
OTみどり

”自治体名”+”地域包括支援センター”で検索すると連絡先わかります。

利用対象者

  • 介護保険制度の適用となる65歳以上の
  • 介護保険で要支援または要介護の認定を受けている方
  • 40歳以上の障害者で、日常生活上の支援を必要としている方(要支援・要介護認定を受けていない方も含む)
  • 介護を必要とする方の家族や介護者

介護に関する相談や情報提供、ケアプランの作成などのサービスを受けることができます。

一方、地域包括支援センターの相談対象には、要介護認定の有無などの制限がありません。

一時的であっても、日常生活に援助が必要な状況であれば(ケガ病気の治療等)迷わず連絡をしてみましょう。

高齢者本人や家族はもちろん、地域住民からの相談を幅広く受けています。

また、要支援・要介護の認定申請の手続きの支援も行っています。

手続きから利用まで丁寧に解説:介護保険の全て

在籍している職員

地域包括支援センターの職員には、資格を持つ専門家も多く在籍しています。

  • 介護支援専門員(ケアマネージャー): 介護保険の利用者に対してケアプランを作成し、その実施を調整・監督します。
  • 社会福祉士: 利用者の生活全般にわたる相談対応を行い、必要なサービスを提供します。
  • 看護師: 医療と介護の連携を図るため、医療的な視点からのアドバイスやケアを提供します。
  • 保健師: 地域の保健活動を支援し、健康相談や健康教育などを行います。
  • 福祉住環境コーディネーター: 利用者の住環境の改善や生活用具の選定などをサポートします。

専門家たちは、専門知識を活かしながら連携を取り、一人ひとりのニーズに合わせたサービスを提供しています。

センターによって他の資格を持つスタッフが在籍している場合もあります。

地域包括支援センターの具体的な業務

地域包括支援センターの役割についてより具体的に説明します。

情報提供と相談支援

地域包括支援センターでは、利用者やその家族が抱える介護や生活に関する問題に対して、専門的なアドバイスや解決策を提供します。

地域の介護サービスや施設の情報も提供し、利用者が適切なサービスを選択できるようにします。

自宅内外の環境調整、人的なサービスの必要性、通所型や訪問型のサービス、家事援助などサービスは多岐にわたります。

ケアプランの作成

ケアプランとは、高齢者が安心して生活できるように、その人の健康状態、生活環境、希望等を考慮に入れた、必要なサービス計画のことです。

地域包括支援センターでは、ケアマネージャーがケアプランを作成します。

ケアマネージャーは、利用者の健康状態、日常生活の自立度、生活環境などを評価し、それに基づいて最適な介護サービスの組み合わせを提案・適切なタイミングで提供できるように調整します。

ケアプランの作成は、高齢者やその家族の意向を尊重し反映させるように考えられているものです。

これにより、利用者一人ひとりに最適なサービスを提供することができます。

OTみどり
OTみどり

サービスは固定的なものではないので、実際に利用してから変更することも可能です。

要支援・要介護認定の申請支援

地域包括支援センターでは、利用者が介護保険のサービスを利用するための手続きを支援します。

具体的には、要支援・要介護の認定申請の手続きをサポートし、認定結果に基づいて必要なサービスの提供を調整します。

これらの役割を通じて、地域包括支援センターは、地域で生活する高齢者や障害者が自宅で安心して生活を続けられるよう、支援を行っています。

地域のネットワークづくり

地域包括支援センターは、地域の医療機関、福祉施設、ボランティア団体などと連携し、それぞれの機能を最大限に活用することで、利用者に最適なサービスを提供します。

例えば、訪問看護ステーションやデイサービス、ショートステイなどの施設と連携を取り、利用者の状況に応じたサービスを提供します。

まとめ

  • 地域包括支援センターは、介護や生活に不安がある人に開かれている総合窓口。
  • 高齢者だけではなく、ケガや病気で一時的にサービスが必要な方も利用できるサービスがあります。
  • 資格を持った専門家が、あなたに合った支援を考えてくれます。
  • 利用するサービスはいつでも変更ができます。
  • サービスは、環境調整、人的なサービス、通所型や訪問型のサービス、家事援助などサービスは多岐にわたります
OTみどり
OTみどり

困りごとはまず相談してみましょう!

手続きから利用まで丁寧に解説:介護保険の全て